【2026年最新】オーバーラップ文庫大賞の傾向と対策|全応募作に評価シートが届く


片沼ほとり
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どうも、ライトノベル作家の片沼ほとりです。
本ページでは、オーバーラップ文庫大賞の応募要項・選考データ・受賞作をまとめ、そして受賞しやすい作品の傾向を、プロ作家目線で解説します。
公式サイトは通過作の作品名の一覧が中心で、通過率や受賞作の傾向が見えづらかったので、応募の判断に必要な情報を一ページに整理しました。
本ページの特徴は以下です。
- 選考の段階ごとの通過率を図と表で見られる
- 第9〜13回の受賞作の表紙を回ごとに並べている
- 新人賞を受賞したプロ作家の目で、受賞しやすい作品の傾向を解説している
僕自身、新人賞を3つ受賞しており、第11回オーバーラップ文庫大賞では銀賞を受賞しています。
受賞作の『俺は学園頭脳バトルの演出家!』は、コミカライズもされています。


オーバーラップ文庫大賞に応募するかどうか、どう準備するかの参考にしてみてください。
他の賞と比べたい方は以下の記事もどうぞ。
第14回オーバーラップ文庫大賞の応募要項
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 締切 | 2026年6月30日(第1ターン)(締切済み) 2026年12月31日(第2ターン) |
| 応募方法 | 専用サイトのマイページから txt を投稿(紙不可) |
| 規定 | 40×34:80〜150枚(本編7万〜15万字程度・あらすじ1,000字程度) |
| 賞金 | 大賞:300万円(3巻刊行・コミカライズ確約) 金賞:100万円(3巻刊行確約) 銀賞:30万円(2巻刊行確約) 佳作:10万円 |
| 評価シート | 全応募作 |
| 応募資格 | 不問 |
| 応募数 | 659(第13回、第1ターン207・第2ターン452) |
| 結果発表 | 1次通過:第1ターンは例年8月25日頃、第2ターンは例年2月25日頃 2次通過:例年9月25日頃・3月25日頃 佳作:第1ターン2026年10月26日、第2ターン2027年4月25日 大賞・金賞・銀賞:通期の佳作から選び、例年10月20日頃に発表 |
出典:公式の要項/確認日 2026-10-18
募集している作品は、10代後半から20代の男性読者をメインターゲットとしたエンターテインメント作品で、ジャンルは不問です。
オーバーラップ文庫大賞は、6月末と12月末に締切がある年2回のターン制です。
各ターンでまず佳作を選出し、第2ターンの終了後に、通期の佳作の中から大賞・金賞・銀賞が選ばれます。
大賞はこれまで一度も選出されていません。
すべての応募作に評価シートが用意され、各選考の終了後にマイページから確認できます。
生成AIに執筆させた作品は選考対象外となります。
※記載しているのは2026年10月18日時点の情報です。
数字で見るオーバーラップ文庫大賞の難易度
出典:各賞の公式/確認日 2026-10-18
※HJ小説大賞は第6回中期だけの応募数です。
オーバーラップ文庫大賞は年2回のターン制で、年間の応募は505〜717作(第8〜13回)です。
募集期間が現在と同じ1〜6月・7〜12月になったのは第10回からです。
率は応募総数に対する割合(公式の数から計算)。出典:オーバーラップ文庫大賞の各回の発表(第13回・第12回・第11回・第10回・第9回・第8回。通過数は一覧から数えた値)/確認日 2026-10-18
| 回 | 応募 | 1次 | 2次 | 受賞 |
|---|---|---|---|---|
| 第13回 | 659 | 153 23.2% | 14 2.1% | 4作 0.61% |
| 第12回 | 608 | 128 21.1% | 17 2.8% | 4作 0.66% |
| 第11回 | 717 | 157 21.9% | 15 2.1% | 4作 0.56% |
| 第10回 | 655 | 135 20.6% | 13 2.0% | 4作 0.61% |
| 第9回 | 505 | 103 20.4% | 12 2.4% | 3作 0.59% |
| 第8回 | 595 | 117 19.7% | 15 2.5% | 3作 0.50% |
率は応募総数に対する割合(公式の数から計算)。出典:オーバーラップ文庫大賞の各回の発表(第13回・第12回・第11回・第10回・第9回・第8回。通過数は一覧から数えた値)/確認日 2026-10-18
データから分かること
1次選考を通過するのは、第8回から第13回のどの回も応募のおよそ2割(19.7〜23.2%)です。
2次選考を通るのは1次通過作の9.2〜13.3%で、応募総数に対しては2.0〜2.8%です。
第1ターンは第8〜13回のどの回も第2ターンより応募が少なく、佳作の数は第8〜13回の合計でどちらのターンも11作です。
第14回第1ターンの応募は403作で、前回の第1ターン(207作)のほぼ2倍に増えています。
受賞作から見るオーバーラップ文庫の傾向
第9回から第13回までの受賞作を、回ごとに並べました。
第13回は、各ターンの佳作が発表された段階です。
金賞滅竜少女は想いを焚べる ~枯羽の天使~
銀賞魔王討伐後の世界に勇者なんていない
銀賞恋結び天使ちゃんが女の子に免疫ゼロなボクにキスさせる ※相手の美少女たちはみんなサキュバスに取りつかれています
銀賞ロープレガチ勢と殺人鬼(誤) 異世界に迷い込んだ廃ゲーマーの無自覚無双
金賞フェアリーメイド 傷だらけの妖精職人と壊れかけの人工妖精
金賞異界掃滅のソルジャーメイド 死にぞこないの天才と異端の決死兵
銀賞最強の吸血鬼は普通に生きたい 異世界で王となった吸血鬼、現代に帰還する
銀賞俺は学園頭脳バトルの演出家! ~遅れてやってきた最強転校生は、美少女メイドを引き連れて学園を無双するそうです~コミカライズ
金賞これが「恋」だと言うのなら、誰か「好き」の定義を教えてくれ。
銀賞最強守護者と叡智の魔導姫 死神の力をもつ少年はすべてを葬り去る
銀賞魔法警察ファンシー☆マリリン ~証拠がなくても即逮捕!~
出典:オーバーラップ文庫大賞の公式サイトの各回の結果ページ(第13回・第12回・第11回・第10回・第9回)。コミカライズ・アニメ化・ドラマ化の印は出版社や作品の公式サイトで確認/確認日 2026-10-19
ジャンルの幅が広く、作家性や熱量を見ている
ネットとはまったく違う作品を受賞させており、流行を押さえた手堅さなどよりも、作家性や熱量を見ている印象です。
受賞作は、なろう系や異世界ものに限らず、ラブコメ、ロボットもの、バトルファンタジー、勘違いもの、頭脳バトルなど、幅広いジャンルにわたっています。
「なろう系の賞」という外からのイメージだけで、候補から外す必要はありません。
既刊の多いジャンルは、出し先を変えると通ることがある
同じジャンルの既刊を多く出しているレーベルほど、そのジャンルに対して求めるハードルが上がると僕は考えています。
看板のヒット作があるジャンルほど、それとは違う面白さや個性がないと受賞しにくい印象です。
僕自身、頭脳バトルの作品を別の賞に出したとき、評価シートに「レーベルにすでに同じジャンルの作品がある」という趣旨の指摘がありました。
ほぼ同じ原稿をオーバーラップ文庫大賞に出したところ、銀賞を受賞しました。
題材がそのレーベルの既刊と重なって苦戦しているなら、出し先を変えてみるのがおすすめです。
落選したらどこへ回すか
落選作の再応募は(他の公募に応募中でなければ)ほとんどの賞で規約上問題ありませんので、落選してしまっても原稿は捨てずに他の賞へ回すことをおすすめします。
オーバーラップ文庫大賞は全応募作に評価シートが返るので、指摘を見て直してから次の賞に回す手もあります。
結果発表の時期は次のとおりです(1次・2次は例年の実績からの目安)。
- 第1ターン:1次 8月25日頃・2次 9月25日頃・佳作 10月下旬
- 第2ターン:1次 2月25日頃・2次 3月25日頃・佳作 4月下旬
- 大賞・金賞・銀賞:10月20日頃
落選が分かった時点で回せる、締切の近い賞の例は次のとおりですが、締切は例年の目安ですので、正確な締切は一覧記事でご確認ください(締切順)。
第1ターン(6月末締切)で落ちたとき
- GA文庫大賞(後期):11月30日
- MF文庫Jライトノベル新人賞:12月31日
第2ターン(12月末締切)で落ちたとき
- 電撃小説大賞:4月10日(1次・2次で落ちた場合)
- GA文庫大賞(前期):5月31日
他の新人賞の特徴やスケジュールは以下の記事にまとめています。
まとめ
オーバーラップ文庫大賞は、年2回挑めて、落ちても全員に評価シートが返る、まず1作出してみやすい賞です。
金賞なら3巻、銀賞なら2巻の刊行が確約されています。
続刊を出しやすい賞だとも僕は見ています。
腕に自信のある方も、まず1作という方も、ぜひチャレンジしてみてください。
ラノベ作家を目指す方へ

僕は新人賞を3つ受賞してプロ作家になりました。
こう言うと「最初から才能があったんじゃないの?」と思われそうですが、決して順風満帆ではありませんでした。
ラノベ新人賞に応募した1〜4作目はすべて落選。
自分なりに戦略を立てながら頑張っていましたが、創作のことを何も理解していなかったし、今思えば的外れな努力をしていたなと思います。
それでも、小説を読み、創作指南書で学び、新作を作り、プロに教わり、いろんな方法を試しながらプロを目指しました。
するとある日、「掴んだ」という感覚がありました。
そこから5,6,7作目が3連続で新人賞を受賞。プロデビューに至りました。
そんな経緯があって、「過去の僕のような人が遠回りしないですむ環境が必要だ」と思い立ち、アマチュア作家向けの創作指導を行っています。
講座を開き、コミュニティで何十人のアマチュアを密に指導し、プロも輩出しました。
そして今回、今までの経験から思う「何よりもまずこれを最初に学ぶべきだ」という要素を詰めこんだ無料セミナーを用意しました。
プロ作家を目指すなら、ぜひ一度観てみてください。







