【2026年最新】HJ小説大賞(未発表新作部門)の傾向と対策|受賞作の3分の2がコミカライズ


片沼ほとり
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どうも、ライトノベル作家の片沼ほとりです。
本ページでは、HJ小説大賞(未発表新作部門)の応募要項・選考データ・受賞作をまとめ、そして受賞しやすい作品の傾向を、プロ作家目線で解説します。
公式サイトは回ごとの結果ページに分かれていて、回をまたいだ通過率や受賞作のその後が見えづらかったので、応募の判断に必要な情報を一ページに整理しました。
本ページの特徴は以下です。
- 選考の段階ごとの通過率を図と表で見られる
- 2020前期〜第6回中期の受賞作の表紙を回ごとに並べている
- 受賞作がどれだけコミカライズされたかが分かる
僕自身、新人賞を3つ受賞してデビューしました。
HJ小説大賞の未発表新作部門に応募するかどうか、どう準備するかの参考にしてみてください。
他の賞と比べたい方は以下の記事もどうぞ。
第7回HJ小説大賞(未発表新作部門)の応募要項
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 締切 | 2026年10月31日(未発表新作部門) |
| 応募方法 | 専用の応募フォームのみ(郵送不可) |
| 規定 | 40×32:80〜130枚(別紙に梗概800字以内) |
| 賞金 | 年間最優秀賞:300万円(三部門共通) 受賞:10万円(出版確約) 奨励賞:5万円(担当編集あり) 各賞に該当しない最終候補:Amazonギフトカード1万円分 |
| 評価シート | 一次選考通過者のうち希望者 |
| 応募資格 | 不問 |
| 応募数 | 326(第6回中期) |
| 結果発表 | 1次通過:1月頃に公式の結果ページへ掲載(第5回中期の保存版から推定) 最終結果:3月下旬頃(第6回中期は2026年3月30日の保存版で掲載を確認) |
出典:公式の要項/確認日 2026-10-18
HJ小説大賞は、前期(『小説家になろう』部門)、中期(『未発表新作』部門)、後期(『ノベルアップ+』部門)の3つの期に分かれています。
3つの期の受賞作すべての中から年間最優秀賞が選ばれます。
このページでは、未発表新作を募集する中期を扱います。
中期に応募できるのは、未発表のオリジナル作品に限られます。
過去に商品化された作品だけでなく、同人誌への掲載やインターネット上で公開した作品も応募できません。
生成AIによって執筆された作品は選考の対象外となります。
前回の中期の二次選考通過者(最終選考に進んだ人)は、次の中期に応募すると一次選考が免除されます。
応募氏名の一致で確認され、第5回から続いている規定です。
各賞に該当しなかった最終選考進出者全員に、応援金が出るのも特徴です。
※記載しているのは2026年10月18日時点の情報です。
数字で見るHJ小説大賞の難易度
出典:各賞の公式/確認日 2026-10-18
※HJ小説大賞は第6回中期だけの応募数です。
HJ小説大賞の中期は、応募数の少ない賞です。
第6回中期の応募総数は326作で、前回の170作から増えました。
未発表新作部門は、2020年は前期、2021年からは中期として開かれています。
2020前期も今の中期と同じく、未発表作のみを対象に、応募フォームから10月末締切で募集されていました。
率は応募総数に対する割合(公式の数から計算)。出典:HJ小説大賞(未発表新作部門)の各回の発表(第6回中期・第5回中期・第4回中期・第3回中期・2021中期・2020前期)/確認日 2026-10-18
| 回 | 応募 | 1次 | 最終候補 | 受賞 |
|---|---|---|---|---|
| 第6回中期 | 326 | 53 16.3% | 15 4.6% | 6作 1.8% |
| 第5回中期 | 170 | 49 28.8% | 15 8.8% | 7作 4.1% |
| 第4回中期 | 164 | 37 22.6% | 13 7.9% | 3作 1.8% |
| 第3回中期 | 201 | 44 21.9% | 15 7.5% | 3作 1.5% |
| 2021中期 | 168 | 42 25.0% | 16 9.5% | 3作 1.8% |
| 2020前期 | 174 | 41 23.6% | 16 9.2% | 6作 3.4% |
率は応募総数に対する割合(公式の数から計算)。出典:HJ小説大賞(未発表新作部門)の各回の発表(第6回中期・第5回中期・第4回中期・第3回中期・2021中期・2020前期)/確認日 2026-10-18
データから分かること
2020前期から第6回中期のデータを見ると、1次選考を通過するのは応募総数の16.3〜28.8%です。
最終候補(2次選考通過)に残るのは4.6〜9.5%です。
受賞(受賞と奨励賞)は1.5〜4.1%です。
第6回中期は、1次通過率(16.3%)と最終候補率(4.6%)が6回の中で最も低くなりました。
この1次通過の数には、前回の最終候補に残って一次選考を免除された人も含まれます。
まずは最終候補を目指す
最終候補に残るのは応募の4.6〜9.5%で、手が届かない数字ではありません。
まずは最終候補に残ることを目指すのが良いと僕は見ています。
最終候補に残れば次の回は一次選考が免除され、応援金も出ます。
未発表で、他の賞の選考中でも他社で出版等の検討中でもなければ、ほかの賞で落ちた作品の出し先にもなります。
受賞作から見るHJ小説大賞の傾向
2020前期から第6回中期までの受賞作を、回ごとに並べました。
タイトルの下の印はコミカライズ・アニメ化された作品で、表紙の無い作品は、第6回中期の刊行前の作品と、刊行を確認できなかった作品です。
受賞銀と竜の退魔録
受賞悪逆のアガペイア
受賞追放されるは我らにあり!
出典:HJ小説大賞(未発表新作部門)の公式サイトの各回の結果ページ(第6回中期・第5回中期・第4回中期・第3回中期・2021中期・2020前期)。コミカライズ・アニメ化・ドラマ化の印は出版社や作品の公式サイトで確認/確認日 2026-10-19
受賞作の3分の2がコミカライズ
前期・中期・後期を合わせた2020〜第4回の受賞作57作のうち、37作がコミカライズされています。
また、3作がTVアニメ化されました。
中期だけで見ると、9作中4作です。
未発表作のみを募集していた2020前期は、6作中5作です。
第5回以降は刊行から日が浅いため数えていません。
まだ準備中の作品もあると考えられます。
実例として、2020前期の受賞作『灰色少年の虹色青春計画』は『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』として刊行され、コミカライズとTVアニメ化までつながりました。

受賞作のジャンルは幅広い
第6回中期の受賞作のあらすじを見ても、ジャンルはさまざまです。
- 召喚術師の学園ファンタジー
- 大学の同好会で創作に向き合う青春物語
- 幼馴染の少女二人が対決する将棋もの
- 魔王が花屋に弟子入りするバトルファンタジー
- お嬢様二人の対魔族バトル
- ラーメンを題材にしたラブコメ
落選したらどこへ回すか
他の公募に応募中でなければ落選作の再応募はほとんどの賞で規約上問題ないため、作品は捨てずに他の賞へ回すのがおすすめで、実際に回して受賞に至った例もたくさんあります。
HJ小説大賞の中期では、一次選考の通過作が1月頃、最終結果が3月下旬頃に公式の結果ページへ載ります(過去の掲載から見た目安)。
落選が分かった時点で回せる、締切の近い賞の例は次のとおりですが、締切は例年の目安ですので、正確な締切は一覧記事でご確認ください(締切順)。
- ファンタジア大賞(後期):2月28日
- 電撃小説大賞:4月10日
- GA文庫大賞(前期):5月31日
最終候補まで残った場合も、最終結果(3月下旬頃)が電撃の締切(4月10日)より前なので間に合います。
他の新人賞の特徴やスケジュールは以下の記事にまとめています。
まとめ
HJ小説大賞の中期は、応募数が少なく、受賞すれば出版が確約される賞です。
HJ小説大賞の受賞作は、全部門で3分の2がコミカライズされています。
TVアニメになった作品もあります。
最終候補に残れば次の回は一次選考が免除され、応援金も出ます。
腕に自信のある方はぜひチャレンジしてみてください。
ラノベ作家を目指す方へ

僕は新人賞を3つ受賞してプロ作家になりました。
こう言うと「最初から才能があったんじゃないの?」と思われそうですが、決して順風満帆ではありませんでした。
ラノベ新人賞に応募した1〜4作目はすべて落選。
自分なりに戦略を立てながら頑張っていましたが、創作のことを何も理解していなかったし、今思えば的外れな努力をしていたなと思います。
それでも、小説を読み、創作指南書で学び、新作を作り、プロに教わり、いろんな方法を試しながらプロを目指しました。
するとある日、「掴んだ」という感覚がありました。
そこから5,6,7作目が3連続で新人賞を受賞。プロデビューに至りました。
そんな経緯があって、「過去の僕のような人が遠回りしないですむ環境が必要だ」と思い立ち、アマチュア作家向けの創作指導を行っています。
講座を開き、コミュニティで何十人のアマチュアを密に指導し、プロも輩出しました。
そして今回、今までの経験から思う「何よりもまずこれを最初に学ぶべきだ」という要素を詰めこんだ無料セミナーを用意しました。
プロ作家を目指すなら、ぜひ一度観てみてください。

















